臨床検査技師のエコー経験者をどうやったら採用できるか?

健診ニーズの高まりと共に、エコー経験のある臨床検査技師の採用ニーズが高まっております。特に腹部・乳腺エコーの経験者は引く手あまたの状況の為、上手に採用活動を行わないと、なかなか採用に至らないというケースも多く見受けられます。医療機関の採用担当者より「どうしたらエコー経験者を採用できる?」という問い合わせを多く受けます。ここでは、エコー経験者を採用する為のポイントをご案内いたします。
1. 給料
エコー経験者のニーズの高まりと共に、エコー経験者の給与も年々高くなってます。現職中の方には、今より高い給与を求めて転職活動をする方も多くなっております。ご自身の市場価値も理解されている為、採用にはある程度の高条件が必要になります。
腹部・乳腺エコー経験者であれば年収400万円以上でないと採用が難しいと理解する必要があります。
2. お休み
エコー経験者は女性が多い事もあり、お休みを重視される方も多いです。ご主人やお子様が土日休みの方も多いので、家庭の団欒の時間を考えて土日休みを希望される方も多いです。ただ、こればかりは施設の方針もありますので、現在、土日も健診の予約を入れているような施設の場合は難しい相談になるかと思います。他の職員と上手にバランスを取り、土日出勤の頻度を少しでも少なくする体制が築けると良いかと思います。
3. エコー件数を確認
現在、エコー件数が多い施設で働いている方は件数を減らしたい、エコー件数の少ない施設で働いている方は件数を増やしたい、と両方のニーズがあります。。そのため、求人票に検査件数の記載があるかないかで応募するかどうかも変わってきます。応募をしてもらうためには、採用担当者が検査件数を把握して求人票に記載しておく必要があるでしょう。よくある「面接で技師に聞いて」というスタンスだと、応募自体が集まらない可能性が高くなります。情報はなるべくオープンにする事が採用のポイントです。
4. 未経験領域が学べる
今までの経験で、乳腺だけ、心臓だけ、腹部だけ、と領域が限定されたエコー経験者も多いです。そういった方の多くは経験のある領域のエコーを継続しつつ、未経験領域のエコーを学びたい意欲が強いです。現場の技師に確認し、未経験領域が学べるのか確認し、求人票に反映ができると求職者への強いアピールになります。ただ、応募を集まる為に現場に確認せず勝手に学べると記載する事はNGです。後でトラブルの原因になります。
5. エコー認定が取得できる
エコー経験者は、超音波検査士の資格取得を目指す方が多いです。資格取得の為には、超音波認定専門医か指導検査士からの推薦と症例写真が必須なため、どこの医療機関でも取得ができるわけではありません。エコー経験者からの応募を増やすために、エコー認定が取得できる環境を整えることも非常に重要です。